理解する力

2008.10.08

その他

以前のブログ「伝える力」で、自分の思いや考えを人に正確に伝えるには自分が肝心であることを記述しましたが、今回は聞く立場側でコメント致します。

先日、あるクライアントの要望に関してどのように対応すればよいか、指示を仰ぎたいような報告?相談?をスタッフから受けたことがありました。

この時、スタッフの報告を正確に理解しようと頭を切り替え、超集中モードにて要点を理解しようと努めましたが、私の質問に対して明確な回答もなく、最終的にスタッフが何の指示を仰ぎたいのか、何を求めているのか判断がつきませんでした。

紐解くと、スタッフはクライアント要望の本質や目的が何で、具体的に何をどのように対処すればよいのか自分なりに考えをまとめる前に、私に報告に来たのだと考えました。

この場合、まず正確な指示を与えることは出来ません。

私自身が何が問題なのか正確に理解出来ていないからです。

第三者に協力を求めるなら、まず相手の思いや考えを正確に理解した上で第三者に伝えない限り、要点はどんどんボケて、全く意味のないものになってしまいます。

しかし、人の話を正確に理解出来ない限り、正確に伝えることは出来ないわけですから、まず人の話を理解することが、全てにおいて必須であると考えます。

逆説的に、上記の例えで言えば、私は話を十分に理解しようとした上で理解出来ないという結論の為、判断が出来ないという回答をしただけで、仮に曲解して間違った指示を行い問題をもっと大きくするリスクを避けることが出来たとも言えます。

このようなケースは、「伝える力」と同様に、私自身しょっちゅう行っており、自分への戒めでもあります。

・相手に正確に伝えること

・相手の話を正確に理解すること

は全く同列で、どちらも大変重要であることがわかります。

私も、人の話をよく聞き、正確に理解した上で、伝えるという精度をもっと高めいたいと強く思うこの頃です。